BTC EmbeddedPlatform 2.10がリリースされました。
この夏のリリースでは、MatlabとEmbedded Coder 2021aのサポートを追加しました。さらにいくつかの強力な新機能も追加されました。
変更点を検出するDiff^viewsを含む要求更新機能の向上
- IBM Doors Next、Siemens Polarion、PTC Integrityなどの要求管理およびALM/PLMソリューションとのシームレスな統合は、私たちの誇るべき機能の一つです。これらの直接的な統合により、Excel、XML、ReqIFのようなエラーを起こしやすいファイルベースの交換フォーマットを避けながら、テストと要求の間の双方向トレーサビリティによるスムーズな要求ベーステストのワークフローを実現できます。BTC EmbeddedPlatform 2.10では、要求の更新シナリオがさらに進化しています。要求がいくつ変更され、どのテストケースが影響を受けたかを確認できるだけでなく、詳細な差分表示もできるようになりました。この機能は、コンテキストメニューやダッシュボードから直接アクセスできるほか、テストケースの編集中にTest Composer内からもアクセスできます。これにより、開発者とテスト担当者は変更された要求に対応し、影響を受けるテストケースをそれに応じて適応させることができます。
ARXMLからC-Codeアーキテクチャのインポート
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BTC EmbeddedPlatform 2.10のもう一つの大きな改善点は、Autosar ARXMLファイルを解析してアーキテクチャ情報を取得する新しいプラグインが利用可能になったことです。これにより手書きのAUTOSARコードのテスト作業が非常に容易になります。
モデルベース開発やオートコードでは、関連するアーキテクチャ情報がモデルやコードジェネレータから自動的に抽出されるため、テストプロジェクトのセットアップが非常に簡単になります。
ハンドコードでは、固定小数点スケーリングや、変数が入力か出力かという知識などの重要な情報は、コードに記録されません。このため、ユーザは手作業で情報を提供するか、ヒューリスティックに頼る必要があり、手作業が多くなり、問題の潜在的な原因となります。さらに、スタブコードは、特定の通信タイプを正しく反映させるために定期的に手動で更新する必要があります。
BTC EmbeddedPlatform 2.10は、このデータを抽出するために、AutosarのARXMLファイルを解析できます。これにより、必要なRTEスタブを生成でき、手書きのAUTOSARコードのテスト工程を非常に円滑に進めることができます。
MATLAB 2021aのサポート
EPにMATLABの最新リリース(R2021a)のサポートが追加されました。
IBM Rational DOORS Next Generation のサポート
ネイティブな双方向接続により、DOORS NextからEPに要求をインポートできるようになりました。さらに、要求のバージョン間の差異をEP内部で可視化できるようになりました。
変更後の要求比較のサポート
要求が更新された後、EmbeddedPlatform内で要求の詳細な変更情報を確認できるようになりました。
トレース内のマクロステータス表示サポート
Formal Test実行後、各ステップで各マクロの値を確認できるようになりました。
Formal Testのパフォーマンス向上
トレース数が多く、長く、複雑なトレースに対してもFormal Testを実行できるようになりました。
API対応の強化
m-APIやREST-APIを使用して、形式化要求をSPECファイルとして出力できるようになりました。
Robustness Checkの強化
int32からfloat32、uint32からfloat32のアンダーフロー/オーバーフローを測定、およびレポートの出力をサポートしました。